中学受験親父メモ2

2023中学受験

3月の気持ち 父は見張り役

速い速い。 3月も半ば。 今度の日曜日は組み分けテストだ。 


新5年になると たしかにサpのプリントが充実。 理科が特にいい。 こんなにやったら なんでも来いだよね。 同じテーマを4年で2回。 そして今回また詳しく学ぶ。  社会も。 社会なんか こんなに詳しく覚えなくてもと思う。 だが、 母親がしつこく教えている。 国語も同様。 Aはいいけど Bなんてまだしなくていい。 
 また国語してないのよ。 社会もサボってる。
 いいじゃん そんなの 算数理科で十分。
 いや駄目
 ・・・・・・
 算数も教材は確かにいいが できるのは省いていいじゃない?といっても本人はだめという。 算数はもっと他のいい問題解いた方が絶対いい。


計算ミスが多いので この間 岩波の2ケタ暗算をやらせた。 効果はでるだろうか。
 
この辺で 吾輩の学生時代について 


はるか昔のことだ。

 同じことを繰り返すのが嫌いだった。 だから私は最上級の大学に進めなかったのか。 なんでも7回読めという女弁護士の本があった。 それで 納得。(しちゃうのかよ)  根性というか鈍感力がないとダメなんだね。 繰り返しは。


 本を一回読み終えて ー 参考書でも同じだが ー すぐに再び最初から読む気がしない。 努力したが やはり新しいものに行きたい。 (だから駄目だったんだ。)

 うまい寿司を食べたら次の日もその次の日も寿司というのが息子。 吾輩とは違う。 期待持てるかも。 三国志のコンビニ版を20回以上も読んでいる(別のもん そんだけ読めば)。  今はスパイラル学習法とかで 自宅学習者でも 同じ本を何回もやる。 3周とか4周するとか合格したテレビで映る受験生はいう。 受験勉強はトラック競技か。 灘ママも過去問20年分位を4周分コピーして製作してやらせたと書いていた。 これは 本人だけでは無理。 脇で 厳しく見張っていないと2周目に行けない。 父の監視が必要でしょう。




 吾輩が今までで 繰り返ししたものは何だったろうか。


文学作品: 友情、こころ ゴリオ爺さん モンテクリスト伯 

 友情は二十代前半に読むとよい。
 こころは 20代と30代では評価が分かれる。 若いときは先生は偉い。 今 読むと 馬鹿じゃねえのと思う。 友達を出し抜いて罪を感じるくらいなら最初から手を出すな。 奥さんをもっと幸せにしてあげようと なぜ思わないのか。 自分が死んだら奥さんはどうするのだ。 死んだ奴のことより生きてる人に尽くせ。 命を絶ったのは自分が救われたいだけだ。少しも尊敬に値しない。

 イギリス文学の訳文はミスやミスターが多く出てきて分かりずらいことこの上ない。 (テスは例外。) そこへ行くとフランス文学は読みやすい。 フランス語が日本語に訳しやすいのか 訳者がうまいのか。 
この2作品は何度読んでも面白い。 レ・ミゼラブルもいいが出だしの100ページがきつい。


実用書: あなたも株のプロになれる  
 これはすばらしい本。 5-6回は読んで感動した。 涙が流れた。


映画: ランボー2、 ゴッドファザーI,II、 プレデター、ニキータ
ターミネーター、コマンドー、 シベールの日曜日、 哀愁、 野菊のごとき君なりき、オペラハット、心の旅路、七人の侍、 番場の忠太郎、 一本刀土俵入り、 無法松の一生、 日本海大海戦、 嵐が丘、 ブーベの恋人
人間の条件
 ランボー2は何かあると見直す。 シルベスター・スタローンの作品で最高傑作。 戦場で助けてもらった女の首飾りを身に着け戦いに向かうシーンにぐっとくる。
 ゴッドファーザーもいい。 世代交代、時代変化、組織運営、妻との問題、 マフィアではなく人間一般社会の課題を満載。 親父の葬儀の日に一気にかたをつける映像は圧巻。 10回くらい見た。 定期的に見たくなる。
 ニキータは切ない。 レオンもね。


ドラマ:  独眼竜正宗(総集編)、おしん、太平記、 日野富子、 男女7人夏物語、ドクターX、鬼平犯科帳、坂の上の雲、 蔵、 白州次郎、 ジェーンエア
 なんといっても 大滝演じる和尚がいい。 
片目を失い醜い顔に苦しむ正宗が像を見上げた。
 <なぜこのように怖い顔をしてるのだ。 >
背後から
 < 教えてしんぜよう。 悪を懲らしめるためでござる。 不動明王様は心の優しい仏様でござる。> 
<・・・・・・・・。 梵天丸もかくありたい。> 目頭がジーンと熱くなる。 ここで泣かない人がいようか。

アニメ: サスケ、風のフジマル、カムイ外伝、 オオカミ少年ケン、サイボーグ009、 レインボー戦隊ロビン
夏休みになると毎日再放送されていた。何度も観た。


漫画: ブラックジャック、 あしたのジョー、 ポーの一族、 11人いる、 萩尾望都短編集、 人間交差点、 ハリネズミ
 萩尾作品は高校のとき 人間交差点は大学生のとき何度も読んだ。


参考書: 伊藤和夫<英文解釈教室>、<英文法頻出問題集>


以上 思いつくまま羅列してみたが、圧倒的に映像が多い。 これでは子供に本読めなんて言えない。 映画はちょっと気に入ると2-3回普通に見るくせに文字となると 一度でたくさん。  高校の教科書は一度も最後まで読んでいない。
 高校教師は 中学は教科書を教えるだけど 高校は教科書で教えるなんですね というのが口癖だった。 全部教科書をこなさなくていいんだということらしい。 日本史や世界史は3分の一も読んでいない。 これじゃあねえ。 7回弁護士によれば まず最初の1週間で一度教科書を通読してしまうとある。 ここでもう差が大きくついている。 
 <教科書読んでもあんまりおもしろくないんだよね>と教師の方から云われちゃうんだから 生徒は読むわけがない。 

 こう考えると一般的受験生の勉強は地獄以外の何物でもない。 よく頑張った、我ながら。 繰り返し読んだのは英語の参考書だけだったんだね。


 英文法の参考書は20回くらい読んだ。 この本は本当に点数を上げるのに役立った。  英文解釈はこの本で救われた。 中学まではよかったのに 高校になって 全く英文が読めなくなってしまった。 英文の組成が全く分からなくなってしまったのだ。 さらに テストで分からない単語が出てくると もうお手上げ。 萎えた。 試験に出る単語を覚えても全く英文は読めなかった。 単語だけでは解釈文を書けない。 そういう状態で浪人した。 予備校の教科書でもぴんと来ず この本を開いた。 半分くらいこなしたところで 開眼。 長い文章でも結局、 SとVを見つければいい。 それだけ訓練すればよかった。 その方法が明快に書かれていた。 この本に出会わなかったら私は大学に受かっていないだろう。 2周目途中で本番突入。 無事ゴールした。 卒業してからも読んでいた。


 数学はチャート式の例題2回は読んだが ついに一度もノートに解きだすということはしなかった。 時間がないと云っていろいろな問題解答を読んでばかりいた。 いつの間にか自分の勉強法は文系暗記数学に成り下がっていた。。 これではだめだと気づいたのは浪人の夏だった。 読む段階はあっても必ず3周目からは自分で解いていかないとだめなんだね。 ここで時間をかけないと力はつかない。 知識も技術もないときに考えていてもダメなように やたらと方法について知識をつけてもだめ。 知識を身につけたら思考と実践。
 
 考える訓練には時間がかかるので どのタイミングでするかが合否を分ける。   同じ間違いを息子にさせるわけにはいかない。 日々 試行錯誤の連続、教育の難しさに父は困惑している。
 
 去年 テレビで 鉄緑会の特集をしていたが 普通の受験生に比べてこなしている量が全然違う。 素質というより 膨大な課題をこなす精神力と体力が優れているんだね。 東大を楽々受かることを目的とする っていうのはすばらしい。 東大なんか行かなくても 日本で最難関なのは事実なので それを乗り越えてから好きな道に進んでもらいたい。 身勝手な親の意地である。


 わが豚児も 楽々 ぶっちぎりで中学受験を乗り越えてほしいものだが はてさて あと2年間 悩みは多い。 親の意地だけで車は動かない。 40年前の知識では。 でも自動車の基本は50年前と対して変わっていないとも言われる。100年前に飛行機飛んでるし。

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